ロート製薬とわかもと製薬は4月28日、製品開発から販売まで広範な分野での提携を目指す包括的業務提携に合意したと発表した。当面は、医療用眼科医薬品の共同開発ならびに販売、乳酸菌を活用したOTC医薬品や健康食品の共同開発販売を主な提携分野として業務を進める方針。ロート製薬は、経営総合ビジョン2030「Connect for Well-being」を掲げ、OTC市場トップシェアである目薬など、医薬品・化粧品・機能性食品等の製造販売を主な事業としている。近年はiPS 細胞や幹細胞の研究を通じ、眼科疾患の治療や再生医療の実現化にも注力している。一方、わかもと製薬は、同社の看板商品である「強力わかもと」(胃腸薬)をはじめ一般用医薬品、その他オーラルケア商品、医療用医薬品などの研究開発・製造販売を主な事業としている。医療用医薬品に関しては、眼科領域に特化した開発・販売に注力しているほか、一般用医薬品等のヘルスケア製品では、乳酸菌を中心とした製品の開発・販売にも取り組んでおります。今回の包括的業務提携を通じ、両社さまざまな分野で協業の機会を探りたい考え。ヘルスケア領域に対する社会的ニーズが高まる中で、「開発製造する製品の機能性とクオリティを高め、顧客や医療関係者から本当に必要とされるサービスを提供し、より多くの人々の健康維持そして生活の質向上につなげたい」としている。
オートバックスセブンは4月28日、レーシングゲームを使った「eモータースポーツ」事業の確立を目指すNGMと提携。eモータースポーツの発展と新しいクルマ文化の創造を目指し、「JeGT GRAND PRIX」の大会スポンサー契約に向けた基本合意契約を締結した。
Japan electronic sports Grand Touringの頭文字を組み合わせたJeGTは、自動車業界、モータースポーツ業界、eスポーツ業界のさらなる発展を目指して新たに誕生したレーシングゲームによるeモータースポーツ大会。プロのレーシングドライバーやプロゲーマー、自動車関連企業がレーシングゲームで速さを競う。
JeGT GRAND PRIXは2019年9月に神戸で初開催。1月にも「東京オートサロン 2020」の併催イベント「AUTOSALON TECH 2020」内で大会を実施しており、2020年に関東、関西、中部の各エリアで全4ラウンドの大会を予定。5月15日には自宅からの一般参加も可能なオンライン大会を開催する予定となっている。このほか、大会に関する情報はJeGT公式Webサイトを参照していただきたい。
SUPER GTのタイトルスポンサーも務めるオートバックスは、こうした情勢を受けて、“世界に通じるeモータースポーツ事業”の立ち上げを目指すNGMと基本合意。eモータースポーツ大会であるJeGT GRAND PRIXの企画や運営について協働していく。今後両社はそれぞれの分野で持てる技術や知識を活用し、協力してeモータースポーツの発展を目指す。