Monday, May 18, 2020

アフガン、新政権樹立で合意 アブドラ氏は和平推進 - 日本経済新聞

アフガニスタンのガニ大統領と前行政長官のアブドラ氏は17日、政治権力を分けあう文書に署名し、新しい政権樹立で合意した。アフガンでは両氏がそれぞれ大統領に就任したと主張する異常事態が続いていたが、アブドラ氏は反政府武装勢力タリバンとの和平交渉を推進する役割を担う。米国は和平協議が進展することを期待している。

アフガンのガニ大統領(右)とアブドラ氏は新政権樹立で合意した=AP

アフガンのガニ大統領(右)とアブドラ氏は新政権樹立で合意した=AP

アフガンでは2019年9月に大統領選を実施し、2月にガニ氏が過半数を得て再選を果たした。アブドラ氏は選挙に不正があったと強調し、3月に独自政権を樹立して大統領を名乗っていた。両氏の和解で政治体制が安定するかどうかが注目される。

地元メディアによると、アブドラ氏はタリバンとの和平交渉を進めるために新設する「国家和解高等評議会」の議長に就任する。アフガン政府は同会の方針に基づき交渉を進めていく。ガニ氏に重要な政治問題について助言し、閣僚ポストも一定数を確保する。同会は独立組織として政府から予算が与えられる。

両氏は14年の大統領選後も対立した経緯がある。この時はアブドラ氏が首相職にあたる新設の「行政長官」に就き、ガニ氏とともに政権運営にあたった。ガニ氏は国民の4割強を占める最大民族のパシュトゥン人で、アブドラ氏は3割弱のタジク人の出身だ。2人の対立は民族問題が背景にあるため、新政権の行方はなお予断を許さない。

米国務省のアフガン和平担当特別代表であるハリルザド氏は18日、「両氏の和解を歓迎する。新政権の成功を期待している」とツイートした。「米国は新政権と和平協議を進める準備がある」とも言及した。

今後の焦点はアフガン政府がタリバンと和平協議を進めるための対話を早期に実現できるかどうかだ。

アフガン政府とタリバンは3月にも国防を含めた将来の統治体制をめぐる対話の場を設ける予定だった。米国とタリバンは2月に和平合意した際、政府がタリバンの捕虜を5千人、タリバンが政府側の捕虜を1千人解放すると約束した。対話の前提条件となる双方の捕虜解放に遅れがあるため協議が開けないままだ。タリバンによる暴力行為の抑制も課題になる。

(馬場燃)

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