岐阜県内の教育関係者らが委員を務める「県教育推進協議会」（座長・松川禮子岐阜女子大学長）は８日、第２回会合を県庁で開いた。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて５月末まで休校している高校や小中学校などについて、感染状況が落ち着いていることを前提に６月１日に再開し、分散登校を２週間程度行った後に通常の登校に移行する案に大筋で合意した。
県教育委員会が再開の行程案を提示した。分散登校は例えば学年ごとに登校曜日を分けたり、学級を２グループに割って登校する時間帯を変えたりする。具体的な方法は、１５日に開く次回の会合で検討する。
県教委は、協議会の議論や国が１４日にも示す緊急事態宣言の解除の判断を踏まえ「学校現場が混乱しない時期」に再開日を最終決定するとした。会合は非公開で、終了後に松川座長らが報道陣に説明した。
今月２４日までを準備段階とし、オンライン授業などを続けながら、生活のリズムを取り戻してもらうための支援、学校の清掃や消毒を行い、学習環境を確認する。２５日から月末までに授業を行わない登校日を設定する。１クラスを２０人以下に制限し、授業数を減らすことを基本に６月１日から分散登校を始め、問題がなければ同月中旬に通常の登校に移す。
児童生徒らが登校に不安を感じて自主的に欠席した場合、従来の対応通りに「出席停止」として扱う。
協議会は休校の長期化による夏休みの短縮は避けられないと指摘した。政府が検討する考えを示す９月入学制は、学校の再開を優先すべきで制度改革の議論は早急などと疑問視する意見が委員から上がったといい、現段階での検討に否定的な見解を示した。
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May 09, 2020 at 06:04AM
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県内、６月から分散登校 県協議会が大筋合意 - 岐阜新聞
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