国連の安全保障理事会でイラン問題の会合が開かれ、アメリカが、核合意に基づくイランへの武器の禁輸措置を延長するよう求めたのに対して、イランは、禁輸の解除は核合意の一部だとして強く反発しました。
国連安保理では30日、大量破壊兵器の不拡散問題に関する定例会合が開かれ、イランと欧米などの核合意に基づいて取り決められたイランへの武器の禁輸措置について各国が意見をかわしました。
この中で、アメリカのポンペイオ国務長官は、イランがロシアの戦闘機などを購入し、周辺国の安全を脅かすなどと主張したうえで、「禁輸はイランの行動を変える圧力になる。安保理はイランの脅威に対抗する使命を守るべきだ」と述べ、禁輸措置の延長を訴えました。
これに対して、イランのザリーフ外相は、「禁輸措置を解除する時期は最終的に合意した事項であり、核合意から切り離すことはできない」と述べ、核合意から離脱したアメリカの提案に反対するよう呼びかけました。
また、中国は「アメリカは核合意を離脱しており、合意を後退させる権利はない」と述べたほか、ロシアも「武器禁輸は一時的な措置であり、延長は決して議論されない」として、イランに同調する姿勢を示しました。
一方、核合意の当事国のイギリスとフランス、ドイツはアメリカの懸念を共有すると表明しましたが、多くの国は立場を示さず、禁輸措置が解除される10月に向けて関係国の間で駆け引きが激しくなることが予想されます。
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July 01, 2020 at 07:22AM
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国連 安全保障理事会 武器の禁輸措置めぐり米とイラン対立 - NHK NEWS WEB
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