アルゼンチンは、650億ドル(約6兆9000億円)規模の債務再編をめぐり行われていた債権団との交渉が、合意に達したと発表した。数カ月にわたる交渉は終結し、苦境に陥っていたアルゼンチン経済は安定に向け新たな一歩を踏み出すことになる。
関係者によると、政府と債権団は債券保有者が額面1ドル当たり約54.8セントを受け取る案を協議していた。これは双方の直近提案の中間値に近い。
4日の交渉期限を前に、グスマン経済相と米投資ファンド大手、ブラックロックのマネージングディレクター、ジェニファー・オニール氏による2日の電話会議で交渉は急展開を見せたという。
関係者によると同会議には政府アドバイザーを務める米金融大手、バンク・オブ・アメリカ(BOA)も参加。債券契約書上の法の抜け穴を埋めて債権者の権利を強化する条項を盛り込むなど、取り決めに関する詳細は未定と説明していた。
米金融大手ゴールドマン・サックス、モルガンスタンレーのアナリストらによると、直近の協議に入る前に双方が要求していた案の差は正味現在価値(NPV)ベースで約3セントだった。
政府が変更点を含む新たな政令を公布し、それを米証券取引委員会(SEC)に提出し10日以上公示される必要がある。(ブルームバーグ Michael O’Boyle、Jorgelina do Rosario)
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August 05, 2020 at 09:44AM
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アルゼンチン経済、安定へ一歩 債務再編交渉の合意発表 - SankeiBiz
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