2020年11月11日08時27分
【ワシントン時事】米大統領選の勝利を確実にした民主党のバイデン前副大統領(77)は10日、トランプ大統領が敗北を認めないことについて「恥ずべきことだ。彼のレガシー(政治的遺産)のためにならない」と非難した。地元デラウェア州ウィルミントンで開いた記者会見で語った。
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バイデン氏は敗北拒否に関し「私たちにとってそれほど重要ではない。(就任日の)1月20日には全てが実を結ぶ」と強調。政権移行の支障にはならないという認識を表明した。移行手続きを進めるためトランプ政権を提訴する案も取り沙汰されるが、バイデン氏は「法的措置が必要とは思わない」と否定した。
バイデン氏は10日、仏独英とアイルランドの首脳と相次いで電話会談。各国首脳に「米国は戻ってきた」と伝え、米外交を国際協調路線に転換する考えを明らかにした。
バイデン氏は内政、外交両面で移行に向け政治活動を活発化させているが、トランプ氏は10日、「われわれは勝つ」とツイッターに記し、改めて法廷闘争継続への決意を示した。米メディアによると、バー司法長官は大統領選の投票や集計の「不正」に関する捜査を正当化する書簡を連邦検事に送った。選挙をめぐる捜査は最終結果の確定まで行わないという慣例を破る行為だという。
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