中身は何かな。ヒントを読んで考えよう−。伊豆市立修善寺図書館で、職員お勧めの30冊の表紙をカバーで隠し、書かれたヒントで中身を想像し楽しむ「Fuku面本(覆面本)」コーナーが好評だ。企画の中心となった河合久美子主査は「本を借りるだけが図書館ではない。ワクワクドキドキしてほしい」と話す。29日まで。 (渡辺陽太郎)
「天国へいくはずのおじいちゃんが、おばけになってやってきた!?」「動物の言葉がわかることって不思議なこと?」。覆面本コーナーの本を覆う色鮮やかなカバーの表面には、こんな文章が並ぶ。いずれも百字以内で職員が考えた。貸出時もカバーは外さず、利用者は帰宅して初めて中身が分かる。クイズやゲームのようなドキドキ感を味わってもらうのが狙いだ。
十月二十四日の企画開始後、返却時に「中身が分かった」など笑顔で話し、次の一冊を借りるリピーターも続出。今月十七日も半数以上が貸し出し中だった。ジャンルは小説やエッセー、絵本と多彩。特定の分野ばかり読まず、新たな一冊と出会ってほしいとの願いもあるが、河合さんは「図書館に来て『楽しいな』と感じてほしい」と話す。
来年一月には「みんなでBOOK(ぶっく)ふくろ」を企画。袋に書かれたテーマにあった三冊を選び、セットで貸し出すイベントだ。今年一月にも実施し、この時は職員が選んで貸し出した。来年は利用者にも選んでもらう計画だ。既に利用者に参加を呼び掛けている。
河合さん自身の趣味は「各地の図書館巡り」。近隣市町だけでなく長野県や奈良県にも足を運んだ。蔵書の充実だけでなく、周囲の風景と溶け込み、施設全体で楽しめる図書館がお気に入りだ。狩野川沿いにある修善寺図書館もそんな施設であってほしいと願い、さまざまなイベントを考えている。
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修善寺図書館 覆面本、カバーにヒント 中身想像??? 職員「新たな1冊と出会い 楽しんで」 - 東京新聞
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