Tuesday, December 22, 2020

FBとグーグル「相互に協力」合意していた 反トラスト調査で - Wall Street Journal

フェイスブックとグーグルは、オンライン広告に関して調査を受けることがあれば「相互に協力・支援する」ことで合意していた(写真はフェイスブックのシェリル・サンドバーグCOO、1月21日)

Photo: Dominic Lipinski/Zuma Press

 【ワシントン】米フェイスブックとアルファベット傘下のグーグルは、オンライン広告に関して協力する取り決めについて調査を受けることがあれば「相互に協力・支援する」ことで合意していた。米10州が先週グーグルを相手取って起こした訴訟の編集前の訴状で明らかになった。

 裁判所に提出された訴状は、大幅に編集された社内文書を引用している。編集されていない最近の草稿の一部をウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が確認したところ、裁判所書類に記載された主張や調査結果について詳述されていた。

 テキサス州など10州の共和党の司法長官は、フェイスブックがグーグルのオンライン広告ツールと競争しない代わりに、グーグルのツールを使用した場合に特別の扱いを受ける契約を2018年9月に結んだと主張している。

 訴状によるとグーグルはこの契約のコード名として、映画「スター・ウォーズ」に出てくる言葉を使っていた。訴状の草稿によるとこれは「ジェダイ・ブルー」だったという。

 訴状では、グーグルとフェイスブックは両社の契約が反トラスト(独占禁止)調査の引き金になる可能性があると認識しており、調査にどう対処するか話し合っていたとされ、その一節は大幅に編集されていた。

 グーグルの広報担当者は、反トラスト法の脅威に対してそのような合意を結ぶのは極めて普通のことだと述べた。

 「(10州の)主張は不正確だ。われわれはオークションを操作していない」とし、合意は機密ではなく、フェイスブックは他の広告オークションにも参加していると、この広報担当者は主張。「(フェイスブックの)関与に特別なことは何もなく、他の買い手も入手できないデータを(フェイスブックが)受け取ってることもない」と述べた。

 先週に提出された編集後の訴状には、フェイスブックのシェリル・サンドバーグ最高執行責任者(COO)についての言及はない。編集前の草稿によると、サンドバーグ氏はグーグルとの合意に署名した。また、この草稿は同氏がマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)やその他の幹部らに「これは戦略的に大きな合意だ」と伝えた電子メールも引用していた。

 グーグル同様、フェイスブックも反論。広告オークションに関する合意は、広告主やパブリッシャー、小規模企業にとって、選択を促すものであり、明らかな利益を生むと主張している。

 フェイスブックの広報担当者は「この合意が競争を阻害しているとするいかなる主張、あるいはフェイスブックが不正に関わったとするいかなる提言も根拠がない」と述べた。

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