米航空宇宙局(NASA)の小型ヘリコプター「インジェニュイティ」が火星で飛行しているイメージ画(2021年3月23日提供)。(c)AFP PHOTO : NASA:JPL-Caltech:MSSS:HANDOUT
【AFP=時事】米航空宇宙局(NASA)は23日、超軽量の小型ヘリコプター「インジェニュイティ(Ingenuity)」を4月8日前後に火星で飛ばすと発表した。地球以外の惑星での制御された動力飛行への初挑戦となる。
NASAのジェット推進研究所(JPL)で火星用ヘリコプターのチーフエンジニアを務めるボブ・バララム(Bob Balaram)氏は、初飛行の日程について「今のところ、4月8日がベストだと思っている」と述べているが、多少前後する可能性もあるとしている。
バララム氏は、インジェニュイティには、ライト兄弟(Wright Brothers)が1903年に地球初の動力飛行を達成した初号機の片翼に使用されていた布の端切れが積まれていることを初めて明らかにした。
インジェニュイティは初飛行で、秒速約1メートルで3メートルの高さまで上昇し、30秒間ホバリングした後、地表に戻る。火星の大気密度は地球の100分の1で、揚力を得るのは難しいが、重力は地球の約3分の1のため、必要な揚力は小さくなる。
飛行中には高解像度の撮影を行うことになっている。【翻訳編集】 AFPBB News|使用条件
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