[フランクフルト 25日 ロイター] - ドイツの不動産大手ボノビアは国内同業ドイチェ・ボーネンの買収で合意した。買収額は180億ユーロ(220億ドル)で、同国で今年最大の合併となる。
リフィニティブのデータによると、欧州の不動産業界の合併・買収(M&A)案件としては過去最大。ボノビアは過去にボーネンに敵対的買収を仕掛けたこともあり、3度目の試みで合意にこぎ着けた。
1株当たりの買収価格は52ユーロと、ボーネンの21日の終値を約18%上回る。同社の株主は1.03ユーロの配当を受け取る権利も維持する。
アナリストは、両社の経営統合に反トラスト法(独占禁止法)上の問題はほぼないとみられるが、政治的な議論を呼ぶと指摘。
ボーネンの本拠地であるベルリンの家賃は2008年から2倍以上に急騰しており、地元政府は2020年に家賃の伸び率に上限を設けた。しかし、憲法裁判所は先月、上限を無効とする判断を示した。
左派の活動家らはこれに反発し、ボーネンの所有するアパートの没収を強制するための住民投票実施に向け、13万人の署名を集めた。署名を集めた団体は両社の統合に反対すると表明した。
両社は経営統合に支持を取り付けるため、ベルリンの家賃引き上げ率を今後3年は年1%に抑えると表明。その後2年も物価調整後の上昇率を制限するととした。
両社の発表によると、統合後の新会社は低中所得者向けアフォーダブル住宅の提供で当局と協力し、既にベルリンにアパート約2万戸を20億ユーロ以上で売却する提案をした。
からの記事と詳細 ( 独不動産ボノビア、同業ドイチェ・ボーネン買収で合意 220億ドル - ロイター (Reuters Japan) )
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