米化学品メーカーの ウエストレイク・ケミカルはオーストラリアの建設資材メーカー、 ボーラルの北米建材事業を現金21億5000万ドル（約2360億円）で取得することで合意した。
20日の発表文によれば、両社取締役会は全会一致でこの取引を承認。今年後半の取引完了を見込んでいるという。21日の豪シドニー市場でボーラル株は一時4.1％高を付け、2018年10月以来の高値を付けた。
ボーラルの北米建材事業は従業員約4600人で、米国とメキシコに構える29の製造施設で屋根や窓、シャッターなどを生産。2020年６月通期の売上高は10億ドル強だった。
今回の買収により、ウエストレイクの北米での建材事業は規模が倍近くとなり、コスト面のシナジー効果は年間約3500万ドルが見込まれると発表文で説明している。
ボーラルは現在、豪州の投資グループ、セブン・グループ・ホールディングスから一方的な買収案を提示されており、ジェフリーズのアナリスト、サイモン・サックレー氏らは21日のリポートで、今回の取引を受けてセブン・グループのよる提案修正や新たな買い手候補登場もあり得ると指摘した。
原題： Westlake Buys Boral’s Building Products Arm for $2.2 Billion (1)（抜粋）
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