Sunday, June 20, 2021

イスラエル、イラン核合意の立て直しに反発 脅威に「目を覚ませ」 - BBCニュース

Naftali Bennett holds a cabinet meeting in Jerusalem

画像提供, Reuters

イスラエルのナフタリ・ベネット首相は20日、イランの核計画を制限するためのイラン核合意の復活にむけた協議が続く中、アメリカや同盟国に対し、イランの脅威に「目を覚ます」よう求めた。

ベネット首相はイランの「残忍な処刑人たちによる政権」が核兵器を欲していると述べた。イラン側はこれまで繰り返し、核兵器開発の意図を否定している。

イスラエルはアメリカの核合意復帰に反対している。

8月に新大統領に就任するライシ師は、過去に政治犯の処刑に携わったとされ、アメリカから経済制裁を受けている。

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2015年イラン核合意の当事国、アメリカ、イギリス、フランス、中国、ロシア、ドイツの6カ国とイランの交渉担当者は、対イラン制裁の緩和と引き換えにイランの核活動を制限するという核合意を復活させるため、4月から協議を続けてきた。

しかしイランは、アメリカが一方的に核合意を離脱して以来、核合意に違反してウラン濃縮を進めるなどしている。

20日にはオーストリア・ウィーンで7カ国の代表が集まり協議を行ったが、結論は持ち越しとなり、代表はそれぞれ自国に戻った。

イランのアッバス・アラグチ外務次官は国営テレビに対し、合意にむけて「かつてないほど近づいている」としつつ、各国との距離を埋めるのは「簡単な仕事ではない」と付け加えた。

欧州連合(EU)のエンリケ・モラ欧州対外活動庁事務次長もアラグチ氏と同様に、技術的な問題における進展により、「政治的な問題が何であるかについての明確な認識」が得られ、より明確になったと述べた。

アメリカのジェイク・サリヴァン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は、制裁を含む問題や、イランが行うべき取り組みについては「まだかなりの隔たりが残されている」と述べた。イランは現在、過去最高レベルのウラン濃縮を進めているが、核兵器級のものを製造するのに必要な濃縮率にはまだ至っていない。

米国務省の報道官は先に、ライシ師が実権を握ったあとも間接的な協議は続くと述べた。

イスラエルはなぜ核合意に反対なのか

イランとイスラエルは、長い間「影の戦争」とも呼ばれる敵対関係にある。全面戦争は避けているものの、お互いに報復措置を取るなど両国間の緊張感は高まっている。

イランの最高指導者アリ・ハメネイ師はイスラエルという国家の排除を繰り返し求めてきた。2018年には、イスラエルは同地域から排除すべき「がん性腫瘍」と呼んだ。

イスラエルはイランを大きな脅威とみなし、イランが核兵器開発を望んでいると繰り返し主張している。

ベネット首相は20日の閣議で、「世界の列強が目を覚まし、(中略)誰と取引しているのかを理解する最後のチャンス」だと語った。

「残忍な処刑人たちによる政権が大量破壊兵器を保有することは許されない」

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