Tuesday, June 22, 2021

「イランは核合意を順守する用意がある」 保守強硬派議員に聞く - 東京新聞

18日、イランの首都テヘランで、インタビューに応じるアムーイ氏=蜘手美鶴撮影

18日、イランの首都テヘランで、インタビューに応じるアムーイ氏=蜘手美鶴撮影

 イラン大統領選の結果、8年ぶりの反米の保守強硬派政権が8月に誕生する。外交や核協議を巡る方針はどうなるのか。強硬派の国会議員で国家安全保障・外交委員会報道官のアブルファジル・アムーイ氏に聞いた。(テヘランで、蜘手美鶴、写真も)

 ―欧米などは強硬派政権誕生を警戒している。

 欧米はひとくくりに「強硬派」と呼んでイラン政治を単純化するため、警戒を強めるのだろう。強硬派の中でもさらに思想は分かれ、(次期大統領の)ライシ師は中道にあたる。過激派ではない。

 ―外交政策は。

 強硬派は周辺諸国との関係再建を望み、各国と敵対したいわけではない。ただ、新政権は外交より国内の経済問題の解決が急務。とにかく米国の経済制裁をどうにかしないといけない。

 ―核合意再建協議の行方は。

 イランは合意を順守する用意があり、ライシ師もそう言っている。そのために、トランプ米前政権が合意脱退後に新たに科した制裁と、テロ支援などを理由に科した制裁は解除されなければならない。核開発とは全く関係ないからだ。

 イランの核活動を国際原子力機関(IAEA)が監視するのなら、米国が制裁を解除したのかを検証する機関も必要だ。2016年の解除の際は紙の上だけで、実際の解除には至っていなかった。いつ米国が制裁を解除し、イランが合意を順守するのか、タイミングを調整する必要がある。

関連キーワード

Adblock test (Why?)


からの記事と詳細 ( 「イランは核合意を順守する用意がある」 保守強硬派議員に聞く - 東京新聞 )
https://ift.tt/3vJwlhu

No comments:

Post a Comment