Thursday, September 9, 2021

日本HP、QHD解像度のディスプレイを搭載したゲーミングノートPC「OMEN 16」と「OMEN 17」を発表! エントリー向けブランド「VICTUS」も登場 - IGN Japan

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日本HPは、2021年9月9日にゲーミングPC新製品発表会をオンラインで開催。ゲーミングPCブランド「OMEN」の新製品として、16.1インチノートPC「OMEN 16」と17.3インチノートPC「OMEN 17」を発表した。また、カジュアルからメインストリームまでのユーザーに対応した新ブランド「VICTUS」から、16.1インチノートPC「VICTUS 16」も発売する。いずれの製品も、年内販売開始予定だ。

今回発表された「OMEN 16」と「OMEN 17」の両方に共通した特徴として、まず注目して欲しいのがディスプレイだ。従来までの製品では、すべてフルHD解像度のディスプレイが採用されていたが、このふたつのモデルでは約1.7倍のQHD解像度のディスプレイが搭載されている。

リフレッシュレートは165Hz、レスポンスタイムは3ms。一部のモデルでは、G-SYNCにも対応している。

こちらのディスプレイは、目に優しいところもポイントだ。目の負担を軽減するために、ブルーライトを気にする人もいるが、一般的なソフトウェアによるブルーライトカットでは、どうしても画面が黄ばんで見えてしまうという弱点があった。

しかし、「OMEN 16」と「OMEN 17」にはテュフ・ラインランドEyesafe認証を取得したディスプレイが採用されており、ハードウェアレベルで波長の短いブルーライトだけをカットすることができる。これにより、色精度に影響することなく美しい映像のままゲームを楽しむことができるようになったのだ。

従来と同サイズで16.1インチ液晶を搭載した「OMEN 16」

「OMEN 16」は、15.6インチとほぼ同じサイズでありながら、16.1インチ液晶ディスプレイを搭載したゲーミングノートPCだ。価格は、インテル版が19万8000円(税込)からで、AMD版が22万円(税込)から。

カラーリングが異なるインテル版とAMD版の2種類が用意されており、GPUはどちらもNVIDIA GeForce RTX 3070 Laptopが採用されている。トータルグラフィックパワー(TGP)は115wで、前世代のモデルと比べて最大で4割ほどパフォーマンスが向上しているところも特徴のひとつだ。

「OMEN 16」のインテル版。ボディカラーはシャドウブラックで、右のパームレスト部分にはグロス加工でモデル番号が刻まれている。

AMD版の一部モデルには、GPUにRadeon RX 6600Mが採用されている。こちらはAMDが今年の6月に発表した、優れたフレームレート、美しいグラフィックス、キーボード(WASDキー)の表面温度が40度以下であることが条件の「AMD AdvantageゲーミングノートPC」にも準拠している。

「OMEN 16」のAMD版。ボディカラーは枚かシルバーを採用。パームレスト部分には、アウトライン加工でモデル番号が刻まれている。

どれだけ素晴らしいパフォーマンスが出せるパーツを搭載していたとしても、冷却機能が貧弱ではその能力を最大限に発揮することはできない。「OMEN 16」では、従来モデルと比較してファンブレードの枚数が約2倍、底面に占める吸気口の割合を69パーセント拡大しており、キーボードの表面温度も「OMEN 15」と比較して約3.2度下げることに成功している。

日本HP パーソナルシステムズ事業本部コンシューマービジネス本部コンシューマー製品部プロダクトマネージャーの森谷智行氏。

冷却機能を高めてフレームレートを落とさないようにする仕組みは、ハードウェアだけではなくソフトウェア側にも用意されている。同社から発売されているすべてのゲーミングPCには、「OMEN Gaming Hub」と呼ばれるソフトウェアがプリインストールされている。こちらは、ゲームのステータス管理やライティング設定、壁紙などのダウンロードがワンストップで提供されものだ。

その機能のひとつに「パフォーマンスコントロール」というモードがあり、オフィスアプリやブラウジングなどCPUに負荷が掛からないときはバランスモードにして、ファン速度を抑えて静音性を保つことができるようになっている。また、最高のゲーム体験がしたいときは、パフォーマンスモードを選ぶことでCPUとGPUのパフォーマンスを最大20パーセントアップすることが可能だ。

さらに「OMEN Gaming Hub」では、赤外線サーモバイルセンサーも利用することができる。表面温度が測れるセンサーによって、必要なところだけを冷却することができるというものだ。

デスクトップ並みのパワーをどこでも持ち歩ける「OMEN 17」

「OMEN 17」の最大の魅力は、デスクトップのパワーをどこにでも持って行くことができるというところだ。GPUには、今回発表された製品の中で最もパワフルなNVIDIA GeForce RTX 3080 Laptopを採用。トータルグラフィックパワー(TGP)は165wで、従来モデルより約4割以上のパフォーマンスが向上している。価格は31万9000円から(税込)。

17.3インチノートPCの「OMEN 17」。こちらは英語キーボードのみで、変更は出来ないので注意しよう。

冷却機能を向上させるために、ファンブレードの枚数は従来よりも4割アップ。底面に占める吸気口の割合は、従来よりも14パーセント向上している。その結果、キーボードの表面温度も前世代のモデルより-5度低くなっている。

「OMEN 17」にだけ採用されている機能として注目してほしいのが、光学検知メカニカルスイッチキーボードだ。一般的なメカニカルキーボードには、指で押すことでスイッチが入る構造になっている。しかし、この光学検知メカニカルスイッチキーボードには、ひとつひとつのキーに赤外線センサーのようなものを搭載しており、キーを押して光線が遮断されることによって、スイッチが入るといった仕組みになっている。この技術は、一般的なデスクトップ用キーボードの最高級品に採用されているものと同じだ。

その結果、従来までのメカニカルキーボードよりも約25倍高速の0.2msという応答速度を実現している。ちなみに打鍵感に関しては、メカニカルキーボードの茶軸に近いイメージだという。

初心者にもオススメのゲーミングノートPC「VICTUS 16」

VICTUSは、これからゲームを始めるという人たちに向けた新ブランドである。同ブランドからは、16.1インチノートPCの「VICTUS 16」が発表された。デザインはセラミックホワイトを採用した非常にシンプルなデザインになっており、幅広い層に受け入れられやすいものになっている。価格はAMD版が13万2000円(税込)からで、インテル版が16万5000円(税込)から。

見た目はシンプルだが、ゲーミングPCとしての能力もしっかりと備わっている。フレームレートを落とさないようにするために、OMENと同様に5方向のエアフローと4本のヒートパイプを採用することで、長時間でも快適にゲームをプレイすることができる。

GPUは、NVIDIA GeForce GTX 1650からRTX 3060までの幅広いラインアップを用意されており、カジュアルからメインストリームまで幅広い層をカバーしている。

ゲーミングノートPCが売れている理由のひとつに、ゲームだけではなく写真や動画編集が行えるというのもある。それらの用途で必要なプロセッサーやメモリー、ストレージ、ネットワークといった主要なコンポーネントは「OMEN 16」と同じものが採用されている。

ゲームプレイを共有できるウォッチパーティ機能「OMEN OASIS」が追加

「OMEN GAMING HUB」は、以前までは「OMEN Command Center」と呼ばれていたソフトウェアだ。名称を変更した理由は、ゲームを楽しむ人々が共に集い共に接続して同じ時間を楽しむ中心的な役割=HUBのような役割になってもらいたいというところから、名付けられている。

その代表的な機能が「OMEN OASIS」である。こちらはNetflixなどに採用されている、ウォッチパーティ機能のようなもので、ファミコン時代に友達の家でゲームを遊んでいたときのような感覚を蘇らせてくれるというのが特徴だ。

インタフェースはシンプルで、一般的なビデオチャットシステムを使ったことがある人なら簡単に使うことができる。新たに友人を追加したいときは、URLを発行して招くことも可能だ。その場合、「OMEN GAMING HUB」がPCにインストールされていない状態でも自動的にインストールを行ってくれる。

ウォッチパーティ用アプリとして競合するのは、チャットアプリの「Discord」だ。「Discord」がクラウドベースであることに対して、「OMEN OASIS」はゲーミングPCのローカルなパワーを活用している。これにより最大16人まで参加でき、遅延の少ない高画質で高音質なゲーム画面の共有が行えるのだ。

HP パーソナルシステムズ事業 コンシューマーPC責任者兼ゼネラルマネージャーのジョセフィン・タン氏。

HPのパーソナルシステムズ事業 コンシューマーPC責任者兼ゼネラルマネージャーのジョセフィン・タン氏は、今回の発表会で日本は同社にとっても重要な市場だと語った。ここ2年間は、日本市場向けに最新のデザインとテクノロジーの製品を投入してきた。今後もそれを続けていくという。

新たなブランドも追加され、ますます強力になってきた日本HPのゲーミングPCブランド。今後の動向にも注目していきたいところである。

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