
(ブルームバーグ): インド最大の上場テレビ会社、ジー・エンターテインメント・エンタープライゼズにリライアンス・インダストリーズが統合案を持ちかけていたとジーの筆頭株主が13日公表した。ジーはソニーグループのインド部門と合併することで合意しており、リライアンスを率いるアジア一の資産家ムケシュ・アンバニ氏とソニーの争いに発展する可能性もある。
インベスコ・デベロッピング・マーケッツ・ファンドは発表資料で、リライアンスが提示した案はジーのプニット・ゴエンカ最高経営責任者(CEO)ら同社の創業者に関係する複数の人物によって交渉が行われていたと説明。ジー筆頭株主としてのインベスコの役割は「潜在的な取引を促す手助けをすることであり、それ以上は何もない」とコメントした。
その上で「ソニーが最近示した関心、それにリライアンスが以前示した関心は、ジーに非常に大きな価値があることを株主に思い起させるもので、現首脳陣・取締役会の下でのここ数年のひどい業績と著しい対照を成すものだ」と主張した。
インベスコはジーのCEO交代と取締役会刷新を求めており、ゴエンカ氏と対立。ジーはインベスコが別の企業の指示でジーを乗っ取ろうとしているとみており、ゴエンカ氏はソニーが友好的な買収案を提示する「ホワイトナイト」となることを期待して同社との合併交渉を開始した。インベスコは、ソニーとの合併計画はゴエンカ氏を含むジーの創業家を富ませるだけと主張している。
ソニーのインド部門、ジー・エンターテインメント買収に向け独占交渉
リライアンスは別の発表資料で、今年2月から3月にかけて同社とゴエンカ氏との話し合いをインベスコが手配したことを確認し、公正な評価額で自社のメディア資産とジーを合併させる「広範な提案」をしたと明らかにした。
リライアンスによれば、「優先ワラント取得で創業家の持ち分を増やすという要件に関し、ゴエンカ氏とインベスコとの間に相違が浮上した。創業者は市場での購入を通じていつでも持ち分を増やせると投資家側は考えているようだった」とした上で、「リライアンスはあらゆる創業者を尊重しており、敵対的な取引に訴えたことは決してない。そのため、われわれは話を進めなかった」としている。
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