広島ニュースTSS
近年、オフィスや車、自転車など様々なシェアリングサービスが普及しています。今回は、広島で新たに始まったシェアサービスに注目しました。 最新のエクササイズ機器に。ロボット掃除機…さらに美味しいパンが焼ける高級トースターなど、話題の最新家電を体験できるこのイベント…ただの体験会ではありません。ここに並ぶ家電は全て月々3480円で借りることができます。Tポケットというサービスでみなさん、次々と契約し、お気に入りの商品を手に帰っていきます。 【利用者】 「安いと思います。だって1日100円と思えばなんて安いんでしょう。今これを借りていて、あとはこれを借りたいな。これも借りたいなとか…結構毎月試したいなと思っていて」「借りたのはこれとこれ」 Qもう借りたんですか? 「きょう、もう持って帰ろうと思って」 Qシェアなのでその辺は抵抗ない? 「それはきれいに使ってあれば大丈夫だと思うんですけど…高価なものほど試してみたいんだけど、買うにはちょっとっていうのがあるので。面白い企画だなと」 『Tポケット』はクリップ広島を運営する広島トヨペットと全国でシェアリングサービスを展開するベンチャー企業『ピーステックラボ』が今年7月に始めたサービスです。利用者も順調に伸び、ピーステックラボの村本社長も手ごたえを感じています。 【ピーステックラボ・村本理恵子社長】 「もう予想以上の反響でした。ここまで皆さんがたくさん借りて帰られるとはちょっと予想してなかったので。もう大成功でした・・・」 家電のサブスク・Tポケットに加え、ピーステックラボの柱となるもうひとつの事業、それが『アリススタイル』です。アリススタイルは、家電や旅行用品など物を貸したい人と借りたい人とを結びつけ、物のシェアを後押しするマッチングサービスです。サービス開始3年で、登録者数は50万人を超えています。社長の村本さんが会社をおこしたのは、60歳を過ぎてからでした。 【ピーステックラボ・村本理恵子社長】 「可処分所得が色々減ってきている中で我慢しない節約ができるサービスを作りたいなって。自分で会社を作らないと世の中にそういうサービスがないので、それで起業しました。 スタート時はものを借りるなんてあるのかなってあったんですけど、結構、利用者が気楽に物を使ったのを借りて、あるいは貸してということが起きるようになってまいりました」 広島市に住む森田さんです。普段はフルタイムで働いていて、限られた時間を有効に活用するために、現在2つの家電を借りています。 1つ目は、強い振動で体を引き締めるといわれるエクササイズボードです。 【森田麻代さん】 「買うにはちょっと高いので、借りてみようかなと思って。想像より音が大きくて、ちょっと今の住宅では継続して使うのは難しいかなと思ったので、レンタルでお試しが出来たのは良かったなと思います」 森田さんの家は賃貸住宅で、夜に使うには気が引けると、このトレーニング家電は短い期間で返却することに…もう1つ、アリススタイルを通じて借りているのが、ロボット掃除機です。 【森田麻代さん】 「これはサブスクになるので、サブスク契約で半年毎の契約更新です。今のところ1年ぐらい借りてます」 森田さんが借りているロボット掃除機…実は出品しているのは一般の人ではなく、その商品を開発した企業です。企業がアリススタイルに出品し、アプリを通じて半年単位の長期で借りることができるサービスです。 Q買うのではなく借りた理由は? 【森田麻代さん】 「3年、4年と借りたら買った方が安いかなってなると思うんですけど、その頃にはまた新しい機種が出ているかなっていうのを考えて・・・」 長期で利用された商品は返却されると、東京にあるピーステックラボのメンテナンスセンターで、次に借りる人が気持ちよく使えるよう整備・消毒して、貸出を待ちます。 【メンテナンスセンター作業員】 「美容系ドライヤーだったり、後はキッチン家電。圧力鍋のようなものや、良い炊飯器、土鍋のすごくこだわった炊飯器ですとかが多いですね」 アリススタイルに出品する企業は、50社以上に及びます。スポーツ用品や健康機器の企画・販売を手掛けるファイテンも出品企業のひとつで、マッサージ機器を貸し出しています。 モノを売るのではなくレンタルするサービスに参加するわけは、何なのでしょうか? 【ファイテン営業本部・福本豊次長】 「使ったことない方にまず試していただきたいというのが一番ですね。全国にファイテンショップという専門店があるが、年代でいうと40・50代ぐらい。男女でいうと女性の方が比率が高いというお店になっている。おそらくアリススタイルでは、もう少し若い年代の利用者になるので。ちょっと違う層にアプローチできると。貸出数で言うと限界値に近いぐらい借りていただいてますし。ユーザーのコメントというのも、一つ参考にさせてもらってますので。非常に有意義な出品になってると思います」 広島市に住む酒井さん一家も、アリススタイルを利用しています。さっそく、その家電を見せてもらうと… 【酒井真弥さん】 「これがプラーバです。床拭きのお掃除ロボット。またそこにあるルンバを借りました」 Qまだ借りてる? 「いえいえ。良かったのでこちらは一回返して、新しいものをお店で買ったという」 酒井さんは高額なロボット掃除機を試すことができるサービスを探し、アリススタイルに出会いました。数週間、機能をためした上で、納得して買うことができたといいます。 【酒井真弥さん】 「シェアに関しては(抵抗は)ないです。中古ですよね、一回使うと。中古だからといって抵抗感があったわけではない。ただ返す時にやっぱりちょっと次の方が借りるので、ある程度綺麗にして返さないといけないというのがあるので。壊してはいけないっていうのがあるので、そこはちょっと慎重にはなります。買ってしまうとやっぱりそのぶん、お金が出ていくことになるので、高額な物は試したいですね」 アリススタイルの利用者は右肩上がりで増え続けています。こうしたモノのシェアリングサービスの市場規模は、昨年度、6800億円と推定され2030年度には、およそ2兆4000億円にまで達すると予想されています。 【ピーステックラボ・村本理恵子社長】 「コロナの影響もあって家にいなきゃいけないとか、家の中をもうちょっと豊かにしたいとか、家時間をもっと有効に使いたいとか。様々な社会の変化が私たちのサービスを非常に成長させてくれると思ってます。これからのアフターコロナに向けては、こういう新しいライフスタイルというんですかね。買わないで使う時だけ使うっていうこういうライフスタイルは定着する。その時にアリススタイルも一緒に成長できるというに思ってます」
からの記事と詳細 ( 買うより借りる! 広島で始まった新たなシェアリングサービス(テレビ新広島) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース )
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