Wednesday, January 12, 2022

朝乃山復帰まで半年 胸借りる弟弟子4連勝 朝乃若「ずっと子分」|スポーツ|富山のニュース|富山新聞 - 北國新聞デジタル

朝乃若
本場所への出場停止処分を受けている朝乃山=昨年8月、都内

本場所への出場停止処分を受けている朝乃山=昨年8月、都内

 ●「前向きに」再起待つ 若松親方

 大相撲本場所への出場停止処分を受けている朝乃山(富山市呉羽町出身、富山商高OB、高砂部屋)の復帰戦となる名古屋場所初日(7月10日)まで半年を切った。来場所には幕下に陥落する見通しで、代わって部屋頭になる弟弟子の十両朝乃若(金沢市立工業高OB)は「ずっと朝乃山関の下っ端でいく。子分で」と語り、土俵での活躍で留守を守る。角界内外からは復帰を待ち望む声が上がっており、富山が誇る大器の再起が待たれる。

 11日、NHKのテレビ解説を務めた高砂部屋付きの若松親方(元幕内朝乃若)は、来場所は朝乃若が朝乃山より番付が上になるとし「朝乃山も『おれも』っていうような気持ちで、また復活してやろうと、前向きな気持ちになると思う」と言及した。

 若松親方は朝乃山を角界に導いた恩人だ。同親方は朝乃山の近況について、昨年末まで胸などが痛いということで稽古していなかったとし「年始めから朝乃若とか幕下と稽古するようになった」と説明した。

 四股やすり足などの基礎トレーニングでは汗をかいているとしながらも「ただ、やっぱり気持ちがね、目標がないので、本来の集中力はないですけど」と心配する場面も。復帰までの間、モチベーションを維持し、相撲勘を失わずに過ごせるかが重要になる。

 ●番付逆転「意識せず」

 十両2場所目となる朝乃若は今場所で初日から4連勝と勢いに乗る。朝乃山との稽古のたまものだ。朝乃山の立ち合いの圧力や当たってからの展開の早さを体感している朝乃若は「すごくぜいたくな稽古。勉強させてもらってます」と語る。来場所は朝乃山が幕下になり、朝乃若が初めて番付で逆転するが「意識していない」と語り、朝乃山を慕っている。

 朝乃山は昨年の夏場所中、日本相撲協会の新型コロナ対策ガイドラインに違反し、名古屋場所から6場所の出場停止処分を受けた。番付は三段目まで落ちる見通しだ。これまでに元横綱の北の富士氏や舞の海秀平氏(元小結)らが早期の復帰を検討するよう求める趣旨の発言をしている。

 ガイドライン違反で3場所出場停止処分を受けていた阿炎は、復帰後に一気に幕内上位まで戻り、活躍している。朝乃山も残りの期間で過ちを成長の糧にできるかが問われる。

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