Tuesday, June 21, 2022

三重短大が栽培→採種し返却→また貸し出し 図書館で「種」も貸します - 中日新聞

貸し出し用の種が並ぶ付属図書館のコーナー=津市一身田中野の市立三重短大で

貸し出し用の種が並ぶ付属図書館のコーナー=津市一身田中野の市立三重短大で

 図書館で借りるのは、植物の種? 津市一身田中野の市立三重短大が二十日、付属図書館を利用する学生らに花やハーブの種を貸し出す取り組みを始めた。その名も「『たね』の図書館」。六月の環境月間にちなみ、緑を身近に感じてもらう狙いだ。 (塚本花穂)

 専用のコーナーに並ぶコスモスやバジルなど五種類の種から、利用者が好きなものを選ぶ仕組み。自宅で栽培し、来年一月末までに採取した種を返却してもらう。返ってきた種は来年度、また新たな利用者への貸し出しに回す。新型コロナウイルス禍で図書館の一般利用を停止していることもあり、利用は学生と教職員に限る。

 図書館では二カ月ごとに、ボランティアの学生が考えたテーマに沿って特設コーナーに本を展示。六月は海洋環境などに関する本や樹木図鑑が並ぶことから、併せて環境意識を高めてもらおうと、図書館スタッフが企画した。

 あえて種の返却まで求めているのは、図書館の利用も促すためだ。担当者は「育て方や種の取り方を調べるために、本を手に取ってもらえたら」。本を借りることにハードルを感じる学生も立ち寄りやすくするため、種だけの貸し出しもする。

 来春の卒業を控えた二年生も利用しやすいように、秋ごろまでに種を採取できる品種をそろえた。緑を身近に感じてもらおうと、牛乳パックを鉢の代わりに用いる手軽な栽培方法も勧める。ヒマワリの種を借りた久保菜香さん(19)は「頑張って育てて、図書館に返したい」と話した。

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