Saturday, September 2, 2023

子ども集う図書館の家 武蔵野一軒家を改装 「自宅のよう」くつろぎ ... - 読売新聞オンライン

 武蔵野市西久保に、ちょっと変わった図書館がある。一軒家を丸ごと図書館に改装した「ぐーぐー子ども文庫」だ。約6000冊の蔵書があり、くつろいだり遊んだりと過ごし方は自由。司書らで作るNPO法人によって運営されており、担当者は「多くの人が楽しめる場所にしていきたい」と意気込む。(井上勇人)

 8月のある夕方、子ども文庫には楽しそうな声が響いていた。中に入ると、本棚が並ぶ和室で、1歳から小学生まで数人が本を読み聞かせてもらったり、折り紙の飛行機で遊んだりと、思い思いの時間を過ごしていた。

 運営するNPO法人「ぐーぐーらいぶ」の広報担当・田中華さん(32)は「子育て世代にとって、子どもが伸び伸びと過ごせる環境があることはありがたいと思う。もっと多くの方に知ってもらいたい」と話す。

 子ども文庫は、2016年9月に開設された。三鷹駅近くの一軒家で、週に2回オープンする。予約なしでいつでも利用でき、蔵書は最大2か月間借りることができる。本を借りるだけではなく、季節に応じ、子ども向けのイベントが開かれるなど、子育て世代が気軽に集まれる場所となっている。

 運営母体の「ぐーぐーらいぶ」は、03年に司書らによって設立され、12年から武蔵野市を拠点に子どもへの読み聞かせや移動図書館といった活動を続けてきた。その中で、利用者から「乳幼児を連れて図書館に行きづらい」「子どもが喜ぶ本が分からない」といった声が寄せられたことをきっかけに、自前の図書館の開設に乗り出した。

 目指したのは、子どもが自宅のようにくつろげて、親もゆっくりできる場所。開設当初の利用者は年間延べ1000人ほどだったが、口コミで評判が広まり、現在は親子連れから不登校の児童まで約2000人が利用しているという。

 ただ、建物の老朽化に伴い、来年3月末での閉館が決まっており、現在、移転先を探している。「ぐーぐーらいぶ」代表理事の北川史歩子さん(48)は「子どもと遊んだり、静かに読書したりと、気分に応じて過ごせる場所を残したい」と話していた。

 子ども文庫は、火曜と日曜に無料開放されている。詳しくは、同法人のホームページ(https://www.goo-goo-libe.jp/)へ。

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