Tuesday, May 21, 2024

病院もロボットの手借りる、夜間に血液など搬送…職員の負担減に向けて小山高専と共同開発 - 読売新聞オンライン

 小山市の新小山市民病院(島田和幸病院長)と小山工業高等専門学校(堀憲之校長)は、人手不足対策などの一環として病院内で検体を運ぶ自動搬送ロボットを共同で完成させ、本格運用を始めた。現在は夜間の救急対応時のみの稼働だが、昼間や検体以外の搬送などにも活用できるように今後も共同研究を進める。(林栄太郎)

 完成したロボットは、高さ約1・2メートルの箱型。「お・ボット」と名付けられた。時速約2キロで動き、夜間、救急外来から臨床検査室までの約100メートルを、血液などの検体を約4分かけて運ぶ。充電池を内蔵、障害物に反応するセンサーも備える。今年2月から実証実験として実際に検体を運んでおり、混乱もないという。

 開発のきっかけは、コロナ禍による職員の負担増。同病院によると、夜間の検体搬送は多い時は20回に及び、PCR検査など看護師らの業務量が増し、宿直の事務職員が搬送を担当するようになっていた。関彰事務部長は「事務職員は仮眠する時間もなく、本来の保安や警備の業務に専念できなくなっていた」と振り返る。

 病院では、負担軽減策としてロボットの活用を検討し、2021年、ロボコンの全国大会で2年連続優勝したこともある小山高専に協力を願い出た。関事務部長は「既製品を購入する方法もあったが、地元で『ロボコン日本一』として知られる小山高専との共同研究を選んだ。一緒に開発を行い、病院内でテスト走行を繰り返すことで、医療現場にロボットを導入することへの職員の不安が減り、ロボットへの信頼や期待感が高まると考えた」と話す。

 小山高専では、自律移動ロボットの研究を行っており、機械工学科の今泉文伸教授は「学校以外の実環境での活用を検討していた。共同研究の打診を受け、病院で活躍できるロボットを学生と一緒に作ることになった」と説明する。

 小山高専では三つの研究室の教員、学生が参加、本体、ソフトウェアとも校内の設備で製作した。費用は約200万円。最初の試作機は翌年暮れに完成したが、動作が不安定で、試行錯誤を繰り返し、昨年12月に最終機ができあがった。

 今泉教授は「働き方改革や人手不足解消に貢献できるよう、研究を進め、昼間の稼働や医薬品の搬送、エレベーターでの移動など、ロボットの活躍場所を広げていきたい」としている。

 4月末に病院で行われた完成発表会で「お・ボット」は堀校長から辞令交付を受けて勤務を開始。島田病院長は「業務が大きく効率化した。小山高専と対話を重ねたことは貴重な経験」と話していた。

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Monday, May 20, 2024

「住宅ローンは借りると儲かる」って知っていますか?(ダイヤモンド・オンライン) - Yahoo!ファイナンス - Yahoo!ファイナンス

 日本最大級の住宅ローン比較診断サービス「モゲチェック」(株式会社MFS)を運営する塩澤崇氏が、新時代に対応した住宅ローン本『金利が上がっても、住宅ローンは「変動」で借りなさい』を上梓し、発売してすぐに重版になるなど話題を呼んでいます。今回は、意外と知られていない「住宅ローンは借りると儲かる借金」という真実を解説します。
(※この記事は、『金利が上がっても、住宅ローンは「変動」で借りなさい』の一部を改変し公開しています。)

● 住宅ローン減税で、金利以上の税金が戻ってくる

 前回までは、これから本格化するインフレ時代は、「住宅ローンを借りて家を買うこと」自体に大きなメリットがあることを説明しました。今後、インフレとともに不動産価格が上がっていくことや、住宅ローンの実質負担が目減りすることを考えると、早めに家を購入しておくのが吉です。

 しかも、多くの人が気づいていない耳よりな話があります。実は、日本の住宅ローンは、「借りたら儲かる」というおいしい仕組みになっているのです。「借金なのに儲かるなんてありえない」と思われるかもしれませんが、理由がありますので一つずつ解説していきますね。

 ここでカギとなるのが、「住宅ローン減税」「団体信用生命保険」という2つのキーワードです。早速、住宅ローン減税からお伝えします。

 住宅ローンを組んで家を買うと、「住宅ローン減税」という非常に効果の高い節税方法を使えるようになります。

 この住宅ローン減税を使うことで、「住宅ローンを組んでいるだけで税金が戻ってくる」という嬉しい状態が、なんと最長13年間も続きます。賃貸に住んでいたら家賃をいくら払っても税金は戻ってきませんから、これも持ち家ならではのメリットといえますね。

 では、そもそもなぜそのようなお得な仕組みがあるかというと、国は皆さんに家を買ってほしいからです。国土交通省のデータをみると、民間住宅投資がGDPに占める割合は3%ほどで必ずしも大きな割合ではないのですが、住宅購入は建設・不動産業・鉄鋼などの幅広い業種に好影響を与えることから、家を買う人が増えれば景気回復につながります。ゆえに、減税で税金をキャッシュバックすることで住宅購入を促しているのです。

 また近年は地球温暖化への対策が重視されているので、「環境に優しい家」、つまり二酸化炭素の排出量が少ない住宅の減税額を大きくすることで、省エネ化を進めようとする狙いもあります。

 では、住宅ローン減税がいくらかといいますと、次の3つの計算を行って、そのうちもっとも小さい金額が減税額になります。

 ① 所得税・住民税の支払額
 ② 年末時点の住宅ローン残高 × 0.7%
 ③ 借入上限額 × 0.7%

 住宅ローン減税の詳細は『金利が上がっても、住宅ローンは「変動」で借りなさい』で解説していますので、ここでは「元本の0.7%分の税金が戻ってくるんだな」と覚えていてください。

 勘のよい方はもうすでにお気づきかと思いますが、0.7%は住宅ローン金利よりも大きな数字です。最近の変動金利は0.4%前後ですので、住宅ローン減税が適用される期間は住宅ローン金利を支払っているどころか、むしろ儲かっている状態なのです。住宅ローン減税がいかに強烈なインパクトがあるかおわかりいただけたでしょうか?

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