【バンコク＝岩崎健太朗】米国とアフガニスタンの反政府武装勢力タリバンによる事実上の一時停戦措置が二十九日午前零時（日本時間同午前四時半）に期限を迎え、双方が履行されたと判断すれば、同日中に和平に合意する。二〇〇一年の米中枢同時テロへの報復以降、泥沼化した「米史上最長の戦争」が収束に向かう可能性がある。
地元メディアによると、カタールの首都ドーハで和平案の合意文書に署名。パキスタンなど関係国や国連の関係者らが立ち会う予定で、ドーハ入りしている。合意は現在約一万三千人の駐留米兵の段階的削減やタリバンが国際テロ組織アルカイダとの関与を絶ち、アフガンをテロ攻撃の拠点としないことなどが柱となる。
十八年間にわたる戦闘で米兵の死者は二千四百人超を数え、戦費も膨れ上がった。和平協議は、海外駐留米軍の規模縮小を進めるトランプ米政権の下で一八年十月に始まったが、タリバンのテロ攻撃などで再三にわたり中断。米国が和平合意の前段階として、二十二日から七日間の攻撃停止を求めていた。
米国とタリバンの合意成立後、三月上旬にもタリバンとアフガン政府など国内勢力による和平協議が始まる見通し。アフガン政府関係者は、捕虜解放についてタリバンと協議するためドーハへ向かった。ただ、政府側は大統領選を巡る混乱で内部対立を露呈。国内和平の履行に向けた米国の関与も不透明で、和平実現の青写真は描けていない。
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February 29, 2020 at 05:28AM
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米タリバン 和平合意へ 戦闘１８年 停戦措置きょう期限:国際(TOKYO Web) - 東京新聞
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