西武ドラフト4位の駒大・若林楽人外野手(22)が、ユーティリティー枠に名乗りを上げた。17日、都内の新宿プリンスホテルで契約交渉を行い、契約金4000万円、年俸1000万円で合意。若林は「西武は素晴らしいチーム。全員から情報を引き出して吸収したい。特に外崎選手は走攻守すべてが勉強になり、社会貢献活動もしている。いずれは僕もできるように頑張りたい」と目標に掲げた。

春季リーグ戦が中止となりアピールの場を失ったとき、1度はプロを諦めかけた。「可能性があるのにもったいないといろんな方に言われて、チームのためにも自分のためにも頑張ろうと思った」。50メートル走5秒8の俊足で、大学から外野手転向も内野の練習を続けていた。折れかけた気持ちを奮い立たせた秋季リーグ、4本塁打で打撃でも評価を高めた。

実家は北海道白老町の眞證寺。リンゴ農家の外崎同様に、内外野守れる走攻守3拍子そろう。住職の父親は西武ファンとあって、小さい頃から身近な存在だった山賊の仲間入り。「本職は内野だったので期間はあいたけど、どっちもできることはチームのプラスになる。練習して、まだまだ下手くそですけど」と、ユーティリティーを武器にして激しい競争に割って入る。【栗田成芳】(金額は推定)