近年、住宅ローンをフルローンで借りる方が増えています。「フルローンは避けたほうが良い」という意見もありますが、なぜフルローンは危険なのか。そもそもフルローンとはどのようなものなのか、というところから解説します。
住宅ローンのフルローンって何?
そもそも住宅ローンにおけるフルローンとはどういうものなのでしょうか。 通常、住宅ローンを借りる際には頭金を用意するケースが大半です。なぜなら、頭金を入れることで借入金額を少なくすることができ、それが月々の返済金額を抑えたり返済期間を短くしたりすることにつながるためです。 しかし、どうしても頭金を用意することができない、という方もいらっしゃるでしょう。そのようなケースに対応するために、最近では頭金なしで借りることができる住宅ローン商品が発売されています。この「頭金なしで借りることができる住宅ローン」がフルローンといわれるものです。
フルローンはなぜ危険といわれるの?
フルローンを利用することによる一番の問題は、「借入額の増加」です。借入する金額が増えることにより、支払う利息も当然増加します。また、毎月の返済額にもよりますが、頭金を入れないのであれば返済期間は長くなるでしょう。そうなると、頭金を入れるのと入れないのとで最終的な総返済額に大きな違いが生じます。 住宅ローンは他のローンと比べ、借入金額も大きく返済期間も長期にわたるものです。したがって、長期的な視点で見ると、頭金を用意しないフルローンは総返済額が大きくなり、さらには途中で売却しようと思っても売却金額よりもローン残債の方が多いという「オーバーローン」の状況を生み出す危険性も含んでいるといえます。 そういった意味でも、住宅ローンを利用する際は、できればフルローンを利用するのではなく、少しでも頭金を用意しておくことをおすすめします。
住宅ローンのフルローンのメリットって?
ただし、住宅ローンのフルローン利用にもメリットはあります。それは以下のとおりです。 1.手持ちの資金を減らさなくてもよい 頭金を用意する必要がないことから、手持ちの資金を減らさずに済むことがフルローンの1つめのメリットです。 2.タイミングを逃さずにほしい物件を購入することができる 頭金を用意できてない状態でどうしてもほしい物件が見つかった場合、フルローンを利用することでタイミングを逃さずに購入することができることも、メリットといえます。 3.住宅ローン控除の額を大きくできる 住宅ローン控除を受ける際、その年の年末のローン残高で計算することから、頭金を入れて住宅ローンを組むよりも残高が多くなり、その分住宅ローン控除の額が大きくなるというメリットもあります。
からの記事と詳細 ( 住宅ローンのフルローンは危険? メリットとデメリットを知っておこう!(ファイナンシャルフィールド) - Yahoo!ニュース )
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