Tuesday, January 12, 2021

イラン、「米の核合意復帰は不十分」 - TRT 日本語

イランのモハンマド・ジャヴァード・ザリーフ外務大臣は、イランの宗教指導者アリー・ハメネイ師の事務局が発信するニュースサイト"khamenei.ir"に発言し、国連安全保障理事会の常任理事国(アメリカ、イギリス、フランス、中国、ロシア)およびドイツとイランが2015年に結んだ核合意「共同包括行動計画(JCPOA)」に関してコメントした。

ザリーフ大臣は、

「アメリカ政府は、核合意脱退の後に以前の制裁を復活させ、新たな制裁も科した。核合意の目的は制裁の解除だった。今、アメリカは核合意に復帰するだけでは不十分であり、対イラン制裁も解除すべきである」と語った。

アメリカが核合意復帰のためにイランが保有するミサイルなどのいくつかの問題を交渉することを望んでいることに関する質問に対し、ザリーフ大臣は、「アメリカにそんな権利はない。そもそも、5+1の国々との間で結ばれた核合意のテーマは核活動に関するものであり、ミサイルではない。このテーマは我々のレッドラインだ」と答えた。

ザリーフ大臣は、1月20日に大統領に就任するジョー・バイデン氏が核合意に復帰すればイランも約束を果たすと述べ、合意の当事者である国々に呼びかけて、

「我々は、このテーマについて合意に至った。さらなる交渉はしない。この国々は、毎日何かを要求するのを止めるべきである」と話した。

アメリカは、ドナルド・トランプ大統領が大統領に就任した後に核合意を脱退し、対イラン制裁を復活させた。これに対し、イランも核合意による約束をすべて遵守しないと伝えた。

イラン原子エネルギー機構は、国際原子力機関(IAEA)の査察官の監視の下、1月5日に、フォルドにある核施設でウランを20パーセント濃縮させたと伝えている。

(2021年1月12日)

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