Sunday, June 20, 2021

イラン新大統領を警戒 イスラエル、核合意に反対―中東諸国 - 時事通信ニュース

2021年06月21日07時05分

イスラエルのラピド外相(左)とベネット首相=13日、エルサレム(AFP時事)

イスラエルのラピド外相(左)とベネット首相=13日、エルサレム(AFP時事)

 18日のイラン大統領選で保守強硬派のライシ司法府代表が当選を決めたことで、中東情勢はイランとイスラエルとの対立を軸に、緊張が激化する事態も想定される。サウジアラビアなどアラブ諸国も、8月に就任するライシ師のイエメン情勢などをめぐる対応を注視していく見通しだ。

イラン核合意「妥結近づく」 大統領選後、初の協議

 イランと敵対関係にあるイスラエルのラピド外相は19日、ツイッターでライシ師を「イラン政府の殺し屋」と表現し、多数のイラン市民を死に至らしめた抑圧の責任を負う「過激派」だと非難。ライシ師の下で核兵器開発が進むことへの強い警戒感を示した。
 イスラエルでは13日、国際社会で対イラン強硬派として知られたネタニヤフ首相が退陣し、12年ぶりの政権交代が実現した。ただ、後継のベネット首相は20日の閣議で「残忍な処刑人たちの政権による大量破壊兵器の保有は許されない」と訴え、米国が復帰を模索するイラン核合意に反対する立場は変わらないことを強調した。
 一方、イスラエルと昨年国交を樹立したアラブ首長国連邦(UAE)は、ライシ師の当選を祝福。ムハンマド副大統領は「2国間関係の安定と継続、繁栄を望む」と強調した。
 人道危機が続くイエメン内戦をめぐり、ハディ暫定政権を支持するサウジとUAEは、武装組織フーシ派の後ろ盾であるイランと確執を深めてきた。今年に入り、サウジの事実上の最高権力者であるムハンマド皇太子がイランとの関係修復に意欲を見せるなど風向きに変化も見られるものの、「対話ムード」となるかはライシ師の外交姿勢次第となりそうだ。

Adblock test (Why?)


からの記事と詳細 ( イラン新大統領を警戒 イスラエル、核合意に反対―中東諸国 - 時事通信ニュース )
https://ift.tt/3iSBe52

No comments:

Post a Comment