バズフィード本社（ニューヨーク）
Photo: Ted Shaffrey/Associated Press米新興ニュースメディアのバズフィードは、特別買収目的会社（SPAC）との合併を通じた上場に関して合意に近づいている。デジタルメディア業界の競合他社を買収する計画の一環だという。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
関係者によると、バズフィードの創業者で最高経営責任者（CEO）のジョナ・ペレッティ氏は、投資家のアダム・ロススタイン氏が設立したSPAC「890フィフスアベニュー・パートナーズ」との合意を週内にも発表する可能性がある。このSPACの名称は、マーベル映画「アベンジャーズ」に登場する架空の建物の所在地に由来する。
SPACとの合併で得た資金は、若者文化を扱うメディア企業コンプレックス・ネットワークスなど、新たな買収案件を模索する原資となる見込み。バズフィードは、アルファベット傘下のグーグルやアマゾン・ドット・コム、フェイスブックなどのIT（情報技術）大手とのオンライン広告費を巡る競争で優位に立つため、規模の拡大を目指している。
バズフィードが上場企業としてコンプレックス・ネットワークスなどの競合会社を買収する計画は、米ニュースサイトの「ザ・インフォメーション」が先に報じた。
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