【ナポリ(イタリア南部)=笹子美奈子、池田晋一】主要20か国・地域(G20)は23日、イタリアのナポリで気候・エネルギー相会合を開いた。気候変動分野で共同声明を採択することで合意し閉幕したが、気温上昇幅の目標値などについて折り合わず、23日のとりまとめは見送った。共同声明は議長国イタリアが調整し、24日に発表する見通しだ。
閉幕後に記者会見したイタリアのロベルト・チンゴラーニ環境相によると、参加国はクリーンエネルギーの利用促進など58項目について合意したが、2項目で隔たりが埋まらなかった。
産業革命前からの気温上昇幅について、欧米が1・5度に抑えると主張したのに対し、中国、インド、ロシアなど5か国が反対した。また、脱炭素に向けた化石燃料への補助金などを2025年までに段階的に廃止するとした議長国提案についても反論があがったという。
G20は23日、前日の環境相会合と合わせた一連の日程を終えた。チンゴラーニ氏は「合意できなかった2項目は(10月の)首脳会議に持ち越される」と述べた。
会合は、大半の国が対面で出席したが、中国、インドはオンラインで参加した。
からの記事と詳細 ( G20気候・エネルギー相会合、気温目標値で合意できず…共同声明とりまとめが難航 - 読売新聞 )
https://ift.tt/3hYaIpU
No comments:
Post a Comment