Tuesday, August 31, 2021

反動や他の部位の力を借りる「チーティング」 その効果は? - 日経Gooday

筋肉こそ生命活動の原動力。筋肉が活動的になれば、代謝が活性化し、健康で元気な体になります。世の中にはいろいろな「筋肉の常識」がありますが、すべて正しいとは限りません。本連載では、筋肉博士・石井直方先生が、筋肉の正しい知識をやさしく解説していきます。反動や他の部位の力を借りることを「チーティング」といいますが、これにはどんな効果、リスクがあるのでしょうか。

 チーティングとは「ごまかし」という意味で、反動を使ったり、目的とする筋肉以外の筋肉を使ったりして負荷を挙上することです。一方、反動を使わずに挙上することをストリクト(「厳しい、厳密な」という意味)と言い、これはウエイトトレーニングの基本フォームということになります。

イラスト:ニューロック木綿子

 チーティングは、他の部位の力を借りることで、より大きな重量を扱うことができます。それだけに筋力を高める効果はありますが、問題はほかの筋肉との力の配分です。たとえば、アームカールで腕をトレーニングしているはずが、実質的には脚や背中で上げてしまうと意味がなくなってしまいます。

 具体的に説明すると、ストリクトでは40kgのバーベルしか上がらない人が、脚を曲げ、背中の筋肉も使ってチーティングをやることで70kg上がったとします。その時、腕の筋肉が40kgのバーベルでトレーニングしている時よりも使われているかどうかが問題。チーティングをしたことで、脚と背中が50kg、腕が20kgになってしまったら、40kgのバーベルを上げた時の半分しか腕を使っていないことになります。これはチーティングのやりすぎということになります。

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