Wednesday, December 1, 2021

損をしない人の考え方(1) 上手に助けてもらうコツは「ちゃっかりした」性格 - マイナビニュース

令和は貢献の時代です。貢献の時代だからこそ、相手のお役に立ちたい心に火をつけます。

何でも自分でやってしまう「しっかりした人」よりも、他人にうまく頼れる「ちゃっかりした人」になり、上手に助けてもらうのが大事です。

令和は「貢献」の時代

あなたは人から力を借りるのが得意なタイプですか。
それとも、人に力を借りるのが苦手なタイプですか。

日本人は、人に力を借りることに対して、気が引けてしまう人も多いようです。しかし、これからの時代は、人に力を借りることができる人が損をしない人になります。

昭和は「獲得」の時代と言われてきました。

戦争が終わり、高度経済成長に入り、バブルを経験し、モノやお金を獲得していくことにモチベーションを感じた時代。ソニーや松下、トヨタ自動車が世界で躍動し、日本が一番輝いていた時代です。ソニーのウォークマンに代表されるように、革新的なモノづくりに焦点が当たっていました。

モノ(家、テレビ、エアコン、クルマ)がそろうと、より良いモノ(良い食事、良いクルマ、良い家)へとモチベーションが変化していきました。その世代の人々は、大企業に就職して働くことこそ最強で、稼いだお金で次々と新しいモノを獲得することにモチベートされていたのです。

そこから、日本は失われた20年を経験し、平成に入っていきました。平成は「繋がり」の時代と言われてきました。平成の大きな変化は、インターネットの普及です。ライブドア・楽天、そしてソフトバンクが躍動してきた時代です。

インフラが充実し、インターネット、携帯電話、IT革命が次々と行われました。平成後半は、スマホやSNSの普及により、モノより誰とつながっているかということにモチベーションが変化していきました。

そして、令和は「貢献」の時代と言われています。インフラがあり、SNSの進化、スマホ、5G、自動運転、AI、ロボティクス、3Dプリンター、医療技術、VR、ARなどのテクノロジーの進化があり、生活の基盤になんの不自由もなくなります。

仕事からも解放され、ベーシックインカムが本格的にスタートすると、「生活するためにお金を稼ぐ」という概念自体がなくなっていく可能性があります。

そうなると人は、「自分は何のために存在するのか?」「どんなお役に立てるのか?」というところにモチベーションが移行し、より社会意義、社会貢献、リアルコミュニティを求めるようになるのです。

だから、現代人は人の目が気になるのです。SNSで「いいね!」を集めたくなるのです。

「自分が必要とされているか」「自分のアイデンティティを発揮したい」そういったことを気にする時代になっているのです。

貢献の時代だからこそ、人に助けてもらうスペースを用意する

現代の人々は、「貢献できる場所、貢献できるコミュニティ」を探しているのです。そもそも、人には「褒められたい・認められたい・お役に立ちたい」という3つの「たい」が存在すると言われています。

この「お役に立ちたい」を満たしてあげることが重要なのです。だから、ここで大事になってくるのが、人の力を借りて、上手に助けてもらうということなのです。

人に助けてもらうスペースを用意することで、相手の貢献ニーズを満たしてあげることになります。また、人は助ければ助けるほど、その人のことが重要な存在なんだと認識し始めます。

助けてもらう回数が増えれば増えるほど、あなたは得する成功者になっていくのです。「力を貸すことはあっても、借りることはちょっと気が引けて……」という人の考えは実はもう古いのです。

それよりも、一つのことにずば抜けて長けてはいるが、他の分野は潔く負けを認めて、うまく力を借りることができる人の方が成果を作りやすいのです。

ずば抜けている一つが魅力的だから人がついてくるし、他の分野は人の力を借りることが貢献を与えることにつながると捉える方が損をしないのです。

助けてもらうばかりではダメです。
自分の強みは存分に与えてください。

損をしない人とは、自分の強みを理解し、自分の弱みをさらけ出せる人のことなのです。何でも自分でやってしまう「しっかりした人」よりも、他人にうまく頼れる「ちゃっかりした人」になってください。

執筆者プロフィール:権藤優希(ごんどう・ゆうき)

株式会社シーマネジメント 代表取締役。『ワクセル』コラボレーター。
飲食店・オーガニックショップ・ビジネストレーニング・講演会事業などを展開。著書は「損をしない人の考え方」(きずな出版)など、他3作。

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