Tuesday, April 12, 2022

スペース 運送会社の敷地シェアサービス「ドラ基地」構想発表|物流ニュース|物流ウィークリー - 物流ウィークリー

本格的な対応が迫られつつある2024年問題。この課題を解決するべく、昨年起業したスタートアップが新たなサービスを誕生させようとしている。

中継が必要な際は、他社に敷地を借りる。使っていない敷地がある場合は他社に貸す。日本初の運送会社同士の敷地のシェアサービス「ドラ基地」は、駐車場や荷下ろし場、フォークリフトをシェアし、遠隔地に拠点を持たない中小事業者での「中継輸送」を可能にするという構想を掲げる。4月1日にβ版をリリースした同サービスについて、スペース(愛知県蒲郡市)の村井美映社長に話を聞いた。

村井社長は運送会社で労務管理の経験があり、運行管理者の資格も持つ。「当時、中継拠点を確保するために土地を探したり、M&Aを検討される運送事業者さんの話を聞いた。少なくとも億単位のお金がかかる話で、大変だと感じた」。

そこで、「手頃で、お得で、時短といったワードに敏感な主婦」でもある同氏が思いついたのが「ドラ基地」のサービス。「ネットでホテルを探すように簡単に捜査できる検索画面にし、とにかく手軽に使えることを目指す」という。

敷地を借りる料金は利用の都度、発生する仕組みで、初期費用は不要。同社で決済したのち、敷地提供者に一部が還元される。「敷地の提供時間帯などは自由に設定できるようシステムを整えていく」。

同社長は、敷地の融通だけでなく、「運送事業者同士の協業を促進し、業界全体の課題解決」を真の狙いとしている。

そのために、会員事業者間で、「顔が見える」オンライン同業種交流会、その名も「えびすCo,」を開催する計画も。「シェアサービスへの不安を払拭するための見える化の一環」とし、「敷地を貸す方も借りる方も、相手がどんな方なのかが分かれば安心できるはず。遠方でも信頼できる仲間が増えて行く仕組み」と意義を説明する。

また、ネットワークの確立促進という一面も。「中継地で荷物を載せ替えた後、『えびすCo,』の仲間から帰り荷を紹介してもらうこともあるはず。ピラミッド型ではなく、対等な立場で仲間を構築できる場所にしていきたい」。

「関東・関西の中心から、それぞれ300キロに立地する愛知県から発信し、いずれは全国ネットワークへと広げていきたい」と意気込む同社長。「最高な働き方で最高の運送を」をビジョンとし、複数のビジネスコンテストでの入賞や投資家からの支援など、実績も上げている。

目指すのは「家に帰れる長距離ドライバー」の誕生だ。「給料の高いドライバーで、なおかつ家に帰れるとなれば、求人面でも魅力につながるはず。女性ドライバーへの訴求にもなる」と先を見据える。

「来夏までには本格展開ができるよう準備を急ぐ」という。

◎関連リンク→ ドラ基地

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