Monday, June 13, 2022

この夏、沖縄でレンタカーの予約が取れない! 今から確実に借りる方法|人生100年時代の歩き方 - 日刊ゲンダイDIGITAL

 政府は7月から都道府県版「GoToトラベル」の対象を全国に拡大する方向で調整に入った。だが、2年半にも及んだ観光制限の影響は大きく、沖縄ではレンタカーの予約が取りづらい状況にある。確実に借りられるようにするためにはどうすればいいのか。

 ◇  ◇  ◇

 沖縄のリゾートが本格的に戻ってくる。今年は本土復帰50周年、NHK朝ドラ「ちむどんどん」の舞台にもなり、沖縄への注目度は例年以上。

 だが、ちょっと気がかりなことが……。旅の足となるレンタカーの予約が、「絶望的に取れない」と観光客の間から悲鳴が上がっているのだ。

■那覇、石垣島、宮古島でお盆休暇中は「満車」

 実際、観光客が多くなるお盆休暇期間の8月13~15日の3日間の想定でレンタカー比較サイトで検索してみたところ、現時点ですらすべてのレンタカー会社で「満車のため予約できません」の表示。試しにレンタカー会社の専用サイトなら空車が見つかりやすくなるかと思ったが、トヨタレンタカーやニッポンレンタカーなどはすべて満車だ。石垣島、宮古島もまったく空車が見つからない状況になっている。

 ならば3日連続ではなく、13日と14日の1日単位でもう一度挑戦してみたが、これも満車。15日になってようやく空きが見つかったが、コンパクトカー料金が1万4850円、ワゴン車3万6100円と通常のハイシーズン以上の値上がりぶり。同日に羽田空港付近では同じ車種が5000円と1万3000円程度で借りられるので、約3倍の水準となっている。

 出発予定が近づけば予約はさらに取りづらくなるだろうし、「沖縄ではレンタカーが借りられない」といった旅行者の声は本当のようだ。

コロナで車両数が全国的に減っている

 その理由はハッキリしている。コロナ禍でレンタカーの車両の保有台数が激減しているのだ。

「あくまで一般論としてですが、コロナで人の移動が減ったことでレンタカーの車両数が減っています。今年5月の連休前に各社が増車の意欲を見せたのですが、今度は自動車部品の半導体不足や中国の製造工場の稼働停止などサプライチェーンの問題から納車が間に合わない。この傾向はしばらく続くと思われます」(一般社団法人全国レンタカー協会担当者)

 それが、観光客のレンタカー利用率の高い沖縄ほど顕著で、2019年の2万7710台あったレンタカーが、今年のGW前は1万5000台前後とほぼ半減。今年初めに豊見城市のレンタカー会社が負債約55億円を抱えて倒産した例もある。年間1000万人を超えていた観光客が20年は258万人、21年は327万人と約7割も減っているのだ。

 もっとも、レンタカー不足はなにも沖縄ばかりではなさそう。

「現状ではまだ余裕がありますが、沖縄以外にもやはり台数が減っている北海道などの観光地で、お盆が近づけば予約が取りにくい状況も予想されます」(前出の全国レンタカー協会担当者)

 では、レンタカーを確実に予約したい場合はどういった方法が考えられるのか?

「車両の台数を減らしていますが、旅行代理店経由で予約すれば可能性はあるかと思います」

 こう教えてくれたのは、日産レンタカーの那覇空港第2店の店員さん。

 つまりどういうことかというと、ツアー会社が予約の多くを埋めているので、パックツアーに申し込み、そのオプションとしてレンタカーを申し込むと予約が取りやすいということ。お盆帰省の際にどうしても車が必要な沖縄県民も、ホテル代はムダになるが、あえてパックツアーに申し込む方法はある。

キャンセル待ちはすでに20~30件

 もうひとつは、キャンセル待ちという方法だ。タイムズカーレンタルでは、出発予定日まで7日以上ある場合にキャンセル待ちが可能。キャンセル待ちの予約をすると、空車が発生したら通知メールが来る。そのメールが届いた日から3日以内に本予約を行う。

 ただ、そのキャンセル待ちもかなりの“行列”になっているようだ。

「お盆期間中ですと現時点で、20~30件のキャンセル待ちが発生しております」(OTSレンタカー臨空豊崎営業所)

 業者によっては「キャンセル待ちは行っておりません」(ニッポンレンタカー那覇空港波の上営業所)というところもあるので気を付けたい。

 そのキャンセルだが、大手は6日前からキャンセル料金が発生する。古典的な方法ではあるが、そのキャンセル日を狙う方法もある。8月13日に予約を取りたい人は、8月6日ごろに空車を確認してみるのも手だ。

 また、乗用車ではなく、「バン・トラック・バス」「電気自動車」を狙ってみる手もある。バスの観光利用は現実的ではないが、軽トラックや電気自動車は比較的取りやすいケースもある。

いっそフェリーで現地入りする

 あれこれ手を尽くしたのに、最終的にレンタカーの予約が取れなかったら、公共交通機関や自転車の利用も考えたい。

 沖縄県では観光Webサイト「おきなわ物語」で「レンタカーだけじゃない! おきなわ旅の楽しみ方」を提案。「モノレール」や「バス・高速船」「タクシー」「レンタサイクル・レンタバイク」の移動手段を紹介している。路線バスの1日周遊パスは大人2500円(子供は半額)、ちゅらチャリ(電動アシスト自転車)の1日パスは2200円。サイクルポートは那覇市周辺に固まっているが、「美浜アメリカンビレッジ」「アラハビーチ」の北谷町にもある。観光やその周辺のホテルに宿泊している人は利用できそうだ。

 このところ、フェリーを使った旅行も人気となっている。長期の旅行や旅費を浮かせたいシニア旅や学生旅などの場合なら、北海道や沖縄へはマイカーをお供にして行くことを考えてもいいだろう。

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