将棋界の区切りは年度だが、年の終わりに今年活躍した若手棋士に、スポットライトを当ててみたい。
まず棋戦で勝ち上がったということでは、本欄で何度も取り上げた、伊藤匠五段の活躍が顕著だ。
棋王戦コナミグループ杯では本戦で永瀬拓矢王座などを破り、ベスト4まで勝ち上がったが、タイトル100期に執念を燃やす、羽生善治九段に討ち取られた。
敗者復活戦では、藤井聡太竜王と戦い、これまた羽生戦同様、見ている方が最後までどちらが勝ちか分からない、手に汗握る将棋を展開させてくれた。
もはや若手がトップ棋士の胸を借りると言うのでなく、完全に互角の戦いを演じられる棋士が多くなった、と私は見ている。
また大橋貴洸(たかひろ)六段も、相変わらずの活躍が続いている。今年は王座戦で藤井に勝つなどして、決勝に進んだものの、豊島将之九段に敗れて挑戦者になれなかった経験がある。
伊藤や大橋は、最後の一皮が剥ければ、タイトル戦の常連になる可能性はあるとみている。
話は飛ぶが、伊藤と大橋といえば、江戸時代には両家(大橋分家も入れて3家)からしか家元(名人)になれなかった姓である。
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