今治市大三島町宮浦の市立大三島図書館で、借りる本をカプセル玩具「ガチャガチャ」に委ねるユニークな企画が開かれている。選書を運任せにすることで「遊び心も交えながら知らない本に出会うきっかけに」(担当者)との願いを込めたという。(浜畑知之)
子どもに読書の楽しさを伝える「こどもの読書週間」(4月23日~5月12日)に合わせ、ともに同館司書の菅朗子さん(56)と長女の実織さん(29)がワクワク感のある催しを、とアイデアを練った。「本でガチャ!」と題して、図書館1階の貸し出しカウンター近くに置かれたガチャのハンドルを回し、出てきたカプセルの中の紙に記された数字と符合する本を借りてもらう。
ガチャは高さ40センチ、幅29センチ、奥行き23センチ。作り方を指南する本を参考に、実織さんが中心になって手作りした。ハンドル部分には、本の劣化防止のシートが巻かれていた筒を再利用。筒の側面に開けられた穴からカプセルが落ちてくる。
中学生までを四つの年代に分け、小学生までは年代ごとに15個、中学生は5個のカプセルを用意した。絵本や妖怪図鑑、動物の心理、勉強ノートの作り方など、計100冊を選んだ。
図書館の本は文学や歴史、自然科学、産業、芸術などジャンルごとに分類されている。来館者はそれぞれ興味のあるコーナーばかりを利用しがちだといい、菅さん親子はこれまでも、さいころの出目で借りる図書を誘導したり、印象的な一文を抜き出して掲示し、本を紹介したりと、様々な企画を仕掛けてきた。
朗子さんは「図書館の企画を、本への興味につなげてもらいたい思いがある。読書を通じて視野が広がる面白さを感じてほしい」と願っている。
からの記事と詳細 ( 愛媛:本選びは「ガチャ」任せ:地域ニュース : 読売新聞 - 読売新聞オンライン )
https://ift.tt/dnJOyUD
No comments:
Post a Comment