韓国の産業通商資源部および保健福祉部は5月21日、米国保健省などとの間で「韓米間のグローバルワクチンパートナーシップ」(注1)の構築に合意したと発表した。同合意に基づき、米国ワシントンにおいて、「韓米ワクチンパートナーシップ」行事、韓米保健当局閣僚による会談がそれぞれ開催され、政府・企業間などの各種成果を公表した。
1.韓米ワクチンパートナーシップ
(1)サムスンバイオロジックスとモデルナとの間で新型コロナワクチン生産委託契約を締結。
(2)産業通商資源部・保健福祉部とモデルナとの間で、モデルナの韓国投資および生産関連の協力のためのMOU(了解覚書)を署名。
(3)保健福祉部・SKバイオサイエンスとノババックスとの間で、ワクチン開発および生産に関するMOUを締結。
(4)国立保健研究院とモデルナとの間で、mRNAワクチン関連研究協力のためのMOUを締結。
2.韓米保健当局閣僚の会談
(1)両国の官学関係者から構成される「韓米グローバルワクチンパートナーシップ専門家グループ」(注2)の設置に合意。
(2)国際保健危機状況の予防・探知・対応の強化のための努力の一環として、世界健康安全保障アジェンダ(GHSA)の活動を強化し、韓国は2021年から2025年までの5年間に2億ドルを供与する。
(3)新たな生物学的脅威に備え、持続可能で効果的な「保健安保資金調達メカニズム」の創設に向けて協力する。
(4)韓米保健当局間のMOUの改定を推進することで合意。
(注1)全世界でワクチンの供給が不足する中、米国の持つワクチン技術および原材料供給能力と韓国の持つワクチン製造生産能力を通じ、両国が協力して新型コロナワクチンの生産およびグローバル供給体制を加速化する枠組み。
(注2)英語名は「KORUS Global Vaccine Partnership Experts Group」。
(当間正明)
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