第1子が大学に進学する保護者は、大学の学費についての大まかな知識はあっても、支払時期についてはあまり意識していないという方もいらっしゃるかもしれません。 そのため入学手続きの費用の一部を冬のボーナスで支払おうと漠然と考えていても、実際思っているより合格発表が早く、納付期限に間に合わず、慌てて教育ローンを借りるというケースもあります。大学の学費は金額だけではなく支払いのタイミングも把握しておきましょう。
私立大学の初年度納付金
私立大学の学費は国公立大学と違って、進学先の学部・学科によって大きく異なります。 文部科学省の調査(※1)によると、私立大学の初年度納付金(入学金・授業料・施設設備費の合計)は、文科系学部約117万円、理科系学部約155万円、医歯系学部約480万円などとなっています。最も学費の安い文科系学部でも4年間で最低400万円程度はかかります。
入学手続き時納付金
大学の学費は、月謝制(月払い)はほとんどなく、学費を2回に分け、前期分を春、後期分を秋に支払うのが一般的です。まとまったお金が必要になります。 特に、初年度納付金のうち、合格時の入学手続き時納付金は、入学金だけではなく前期分の学費も合わせて支払うのが一般的です。文科系学部で70万円前後、理科系学部で100万円前後まとまったお金が必要になります。しかも、納付期限は合格後1~2週間以内と短期間です。早めの準備が大切です。不足分は奨学金を利用できないので教育ローンなどで賄います。 入学手続き時納付金を納付期限までに納付しないと、せっかく合格しても入学できませんので、いつまでに、いくら必要かを再度確認しましょう。
入試方法によって合格の時期が違う
入試方法には「総合型選抜(旧AO入試)」、「学校推薦型選抜(旧推薦入試)」、「一般選抜(旧一般入試)」の3つの方法があります。 合格発表の時期は、「総合型選抜(旧AO入試)」が11月以降、「学校推薦型選抜(旧推薦入試)」が12月以降、「一般選抜(旧一般入試)」は~3月31日となっています。 文部科学省の調査(※2)によると、入学者数の割合は、国立大学では、AO入試4.2%、推薦入試12.4%、一般入試・その他83.4%と、一般入試による選抜が中心であるのに対し、私立大学では、AO入試12.1%、推薦入試44.4%、一般入試・その他43.5%と、半数以上がAO入試と推薦入試による選抜です。 最も合格発表の早い「総合型選抜(旧AO入試)」では、11月には合格が決まるので、入学手続き時納付金を11月までに用意しておく必要があります。合格時には入学前にも関わらず、初年度納付金の大半を支払うことになります。
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