Tuesday, December 7, 2021

中西部太平洋 大型クロマグロ漁獲枠 15%増加で正式合意 - NHK NEWS WEB

マグロは、
▽高級マグロとしてトロなどに使われるクロマグロとミナミマグロと、
▽大衆マグロとして赤身などに使われるメバチとキハダ、ビンナガに大きく分けられます。

クロマグロは、世界的に需要が増えて乱獲による減少や枯渇が懸念されていることから各国が連携して太平洋と大西洋などで資源の管理に取り組んでいます。

このうち大西洋クロマグロの資源管理を行う国際機関は、資源が回復しているとして、先月、西大西洋での来年の漁獲枠を16%増やすことで合意しました。

一方、日本近海を含む太平洋のクロマグロについては「中西部太平洋まぐろ類委員会」で毎年、国や地域ごとに漁獲枠が決められてきました。

委員会では資源の減少を受けて、漁獲枠の削減を行ってきました。

2014年には世界の野生生物の専門家などでつくるIUCN=国際自然保護連合が「絶滅する危険性が増大している」として太平洋クロマグロを絶滅危惧種に指定し、資源保護を求める声が高まりました。

この翌年の2015年、委員会は(開催は2014年)重さ30キロ未満の小型のクロマグロについて年間の漁獲量を2002年からの3年間の平均に比べて、半分に抑えるという規制を設けました。

また2017年には(委員会開催は2016年)重さ30キロ以上の大型のクロマグロについて年間の漁獲量の上限を2002年からの3年間の平均とすることになりました。

こうした漁獲規制によって資源は回復傾向にあるとして、日本は2018年の会合で漁獲量の上限を15%引き上げるよう提案しました。

これ以降去年まで3年連続で引き上げを提案し続けましたが、アメリカなどの反対でいずれも合意には至りませんでした。

そして、4年目のことしは夏から開かれた委員会の下部組織の会合で、引き上げを提案する日本の主張が一定程度認められ、大型のクロマグロの漁獲枠を15%増やすことで合意されました。

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