栗東市が整備を進める産業拠点の土地をめぐる贈収賄事件で、市の元幹部職員が土地の売買について有利な計らいをした見返りに、土地の所有者でつくる団体の代表から現金あわせて７５０万円を無利子・無担保で借りる便宜を受けたとして、収賄の疑いで再逮捕されました。
収賄の疑いで再逮捕されたのは栗東市の元産業経済部長、内藤寿光容疑者（６１）です。
また、産業拠点の整備予定地にある土地の所有者でつくる委員会の委員長で、栗東市六地蔵の会社役員、大角繁男容疑者（７３）が贈賄の疑いで再逮捕されました。
警察によりますと、内藤元部長は、市の産業経済部の政策監や部長を務めていた去年（令和４年）２月からことし２月にかけて、市が整備を進める産業拠点「栗東ニューテクノパーク」の土地の売買について、地権者の希望額に近い価格で業者と契約を結ぶなど有利な計らいをした見返りなどとして、４回にわたり無利子・無担保で現金あわせて７５０万円を借りる便宜を受けたとして収賄の疑いが持たれています。
警察は、捜査に支障があるとして２人の認否を明らかにしていません。
また、大津地方検察庁は、２５日、おととし７月に同様に無利子・無担保で現金３００万円の受け渡しをしていたとして、内藤元部長を収賄の罪で、会社役員を贈賄の罪で起訴しました。
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